外資系コンサルタントが主夫になったら

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どのAIを採用すべきか?-実用観点でスマートスピーカー比較

前回記事で「AI秘書」の導入を考えました。

まずは、スマートスピーカーの中から、何を選択するのが良いか、考えてみたいと思います。

 

スマートスピーカーは、どれも一長一短

現時点で一般的なスマートスピーカーといえば、GoogleGoogle HomeAmazonのEcho、LINEのClovaの3種類です。なお、「Google Home」「Echo」というのはスピーカー端末の名前で、その裏側にそれぞれ「Google Assistant」「Alexa」というAIの本体が存在します。

 

 

では、これらのAIのうち、どれを採用すべきかと言えば、残念ながらベストがありません。いずれも発展途上の製品なので、それぞれの強み・弱みがあり、利用者が実現したいことに合わせて適切な製品を選択する必要があります。一つずつ見ていきましょう。

 

まずGoogleについて。これは、対話力では一歩秀でていると思います。実際に使ってみても音声認識力は非常に高いですし、Dialogflowというチャットボット作成ツールを使って対話を拡張することも可能です。その一方で、プッシュ通知の機能がないことや、通話・買い物機能がアメリカでしか対応していない点が弱みです。従って、AIに実務機能よりも対話を求めている場合にGoogleを選択することが良いと言えます。

 

次にAmazonについて。これはなんといっても、Amazonでの買い物に対応している点が一番の特徴です。また、画面付きスマートスピーカーのEcho dotの発売や、Skype連携や組織内限定の拡張ができるAlexa for Businessなど、機能面では一歩飛び出している印象です。しかし、Googleと比較すると音声認識力はやや低く、対話の拡張についても、あらかじめ決めた質問の回答を全て得られるまで質問し続ける(スロットフィリング)の機能は備わっているものの、Googleほどの自由度はありません。対話よりも機能を重視する場合は、Amazonを選択するのがベターと言えます。

 

最後にLINEについて。これは、LINE通話に対応している点が最大の特徴です。現時点で、日本で通話に対応したスマートスピーカーはこれだけなので、電話コミュニケーションの多い方はこれを選択すべきです。その一方、拡張機能が公開されたばかりで、通話以外の機能が弱い点がデメリットと言えます。

 

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このように、達成したい要件に合わせてスマートスピーカーを選択する必要があります。このブログでは、機能性は重視しつつ、「AIらしさ」も大事にしていきたいので、バランスのよいGoogleを中心に活用していきたいと思います。